2009/12/27

鉄道と位置ゲー

最近、mixiの携帯ゲームアプリ、まちつく!が周りで流行っている。

携帯電話のGPS機能を活かして遊ぶことができる位置情報ゲーム、いわゆる位置ゲーである。

位置ゲーの特徴は、ある地域を訪問し、その地域でゲームサイトにアクセス等することで、ゲーム内で恩恵を受けることができることだ。

具体的には、その地域独特のお土産をゲットできたり、その地域を自分の領土としたりできる、といった話である。


鉄道会社は路線というその地域との密着性から、様々な企画を展開しているが、近年、この位置ゲーとコラボレーションしたイベントの展開が見られている。

有名なのはJR東日本とマピオンのコラボレーション。駅構内などでPRしていました。
携帯ゲーム「ケータイ国盗り合戦」との連携である。

以下画像として参考までに。

2008年末~2009年初頭にかけて行なわれた企画での参加者は約4万6000名、参加者の平均移動距離はなんと102km。
これはJRの運賃で行けば1890円である。

ビジネスついでにゲームにアクセスしているユーザーも多いそうなので、単純な掛け算にはならないが、このイベントによる地域訪問をJRで、という可能性も高く、非常に面白いコラボレーションであると思う。

そして、このたび、JR九州が、コロプラとのコラボレーション企画を実施。以下に画像を添付。


特徴はJR九州がコロプラ専用の特別企画乗車券まで販売している点である。
この手のきっぷは、種類も多く、条件も様々あり、認知されていないお得なきっぷも数多く存在する。

地方では観光でも車を使うことが多いが、若者を中心として、お得なきっぷもあるという認知を高め、JR利用を促進していく起爆剤になれば、と期待する。

ぜひ、3月終了時には結果を聞いてみたい。


JR北海道では12月19日~2月28日まで、駅名の写真を参加者の顔入りで撮影し、駅名しりとりをしていくという企画を実施。 (↓PDFファイル)
http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2009/091211-3.pdf

悪く言うつもりはないが、これだと鉄道ファン以外のユーザーはなかなか取り込めない。

鉄道に興味のあるユーザーに少しでも鉄道に乗ってもらうというのはわかるが、もっと大多数が住まう未開拓の市場にもぜひ切り込んでほしい。

JR東日本、JR九州と、新たな領域に踏み込んでいる中、JR北海道もイノベーションを起こせるか。

2009/12/14

樹木調査

北海道もやっと冬らしくなってきました。
今ちょうど外は吹雪いており、一面真っ白になっています。

大沼地区も2日前の写真では雪はあまり見られませんが、水たまりには氷がはっていました。

さて、ここ2日ほど数時間、樹木の調査のお手伝いをしてきました。

調査対象は道産子の馬を放牧した箇所です。
以前、電気牧柵をはって馬を放していたところです。


馬が荒地の草を食べると言った話でしたが、馬がその地に根ざしている樹木を食べてしまったかどうかなどの調査をしました。

10m×10mの正方形をはかり、その中である程度周囲のある(約50cm以上)太い群と細い群にわけます。
細い群は膨大な数があるので、約1.3m以下の樹木を対象にして抽出。
太い群に関しては、専用の機器を使い、高さも測ります。

細いものも含め、樹木全てに対し馬が枝や樹皮を食べたか、枝枯れなどが起こっているかなどを記入していきます。


馬を放牧させていた箇所は多数あるのですが、今回一緒に5箇所調査をお手伝い。
ウワミズザクラ、ハンノキ、ヤマコブシ、イボタノキなど様々な樹木がありましたが、馬が食べている樹木には好みがありそう…な感触でした。特にサクラ系?かな。
馬が荒地を拓いてくれる一方で、影響調査を行なうことも森を活かしていくには大事なことだと、再確認。













ここでは、ピザ釜も作り始めています。

気付けば世はそろそろクリスマスの季節。

もうすぐ今年も終わり。

2009/12/02

坂の上のネコ

先週は、東京にも行きましたが、神戸にも行ってきました。

おしゃれなマチ神戸。
神戸のまちなみは、イメージどおりの風景を見せてくれます。


おしゃれそうな雰囲気の外観がある建物、カフェが多々存在。

歩いてみてわかったのは、三宮周辺の歓楽街の地区、ハーバーランドやポートアイランドなどの港湾地区、南京町がある中華街地区、北野の西洋建築地区と、徒歩でも周れる範囲に観光資源が多く集まる、回遊性の非常に高いマチであるということが印象的でした。


個人的には、異人館もある北野地区を歩くことをオススメ。

この地区は非常に坂道が多い。以下写真参照。

















北野といえば、旧居留地として、開国後に外国人が住まうようになった地域である。標高の高い場所なので、家屋の建設等は大変だったかと思うのであるが、見晴らしのよさからだろうか、多くの住居が集まっています。

洋風建築が、多くの坂道や狭い路地と織り交じることでこの地区の風景を引き立てている気がします。
防災上はなかなか大変な地区でしょうが。

150万人都市神戸。
近くには880万を抱える大阪府、260万人の京都府、70万都市の岡山。JRで2時間圏内にも大きなマチに囲まれている。
淡路島経由で3時間ほどの徳島、香川までも集客する神戸。
周りには大きな商圏がたくさんあるようです。

ふと思うと、兵庫県もかなり広い県ですね。
兵庫県の中部地域にはどんなマチがあるのか気になってきました。
北部にある城崎はもう一度いきたいマチです。



洋食も、スイーツも非常にいいお店が多く、昼を2回食すなど、かなり食べた数日間でした。

左のタルトはタルト生地やトッピング、アイスなどをセミオーダーする自分だけのタルト。美味。

久々に会えた先輩、友人、ありがとう。



坂の上のネコ。

ネコも似合うマチ神戸。

2009/11/24

WAVOfes.2009





← WAVOフォト の様子




後輩の企画に参加するため久々に東京に行ってまいりました。

OBとして少しでも後輩たちに思いを伝えられたのなら幸いです。

懐かしい感覚でした。まだ一年も離れていないのにふるさとに帰ってきた感じがありました。


まだあと3日間開催しているので興味ある方、ぜひ足をお運びください。

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WAVOC主催 
秋のボランティアフェアWAVOfes.2009
~もう一度燃えないか~ 開催のお知らせ
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早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)の秋の恒例イベント「ボランティアフェア」。今年は「WAVOfes.2009」と名前を改め、「ボランティア」をより身近なものに感じてもらえるようなイベントになりました。WAVOCで活動する学生の「想い」を肌で感じ、このイベントであなたも「もう一度燃える」きっかけを見つけませんか!

≪開催概要≫
【日時】11月23日(月)~27日(金)
【場所】早稲田大学 早稲田キャンパス7号館1階会議室
【自己負担額】無料

≪紹介ブース≫各プロジェクトの「想い」を直接感じてください。
■開催日時11月23日(月・祝)、24日(火)、26日(木)、27日(金)10:30~18:00(※23日のみ11:30~)

■出展団体(WAVOC科目、プロジェクト)
・持続可能な生活スタイル論
・アトム通貨
・エコミュニティ・タンザニア
・S.P.K.遺跡の保存と村づくり協力クラブ(Ju-Ju)
・Cafaire
・海外ボランティアリーダー養成プロジェクト(ボルネオ)
・環境保全型森林ボランティア
・ケニア社会林業プロジェクト
・コミュニティ・エイズ・プロジェクト
・思惟の森育林
・ダウン症児者・自閉症児者・親きょうだいのワクワクレスリング教室
・千畝ブリッジングプロジェクト
・DVほっとプロジェクト
・農楽プロジェクト
・ハンセン病問題支援(その他)
・JICA 青年海外協力隊

≪イベント&コンテンツ≫※すべて予約は不要です
■JICAステージ11月23日(月)13:00~14:00
「仕事とボランティア」をテーマに、プロが「想い」を語るステージイベントです。

■ワボナビ201111月23日(月)16:30~18:00
WAVOCへの「想い」から就活のあれこれまでOBOGが語り合うトークセッションです。

■WAVOトーク11月24日(火)及び26日(木)
10:30~WAVOCを知りつくした4年生による相談ブースです。ボランティアに限らず学生生活のことから将来のことまで気軽に話しましょう。

■各プロジェクトによるステージイベント11月25日(水)
映画上映、プレゼン、などなど各プロジェクトの生の「想い」を体感してください。

■交流会11月27日(金)18:00~
実際にWAVOCの学生との交流会を企画しています。詳細は会場でスタッフにお声がけください。

■WAVOフォト 終日開催
ひとりひとりの「人」の姿、そして活動にかける「想い」の写真展です。

【問い合わせ】
mail:wavofes.2009@gmail.com(担当:浅野翠)
url:http://wavoc.jp/
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WAVOC
-DISCOVER YOURSELF-
http://wavoc.jp/

2009/11/17

マルシェ・ジャポン補助金廃止

マルシェ・ジャポン補助金廃止

(47NEWSより抜粋)
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111601000783.html

【農産物の流通・加工】
大都市の中心部で農産物を直売する「マルシェ・ジャポン」の事業(要求額6億円)は廃止と判定。
フランスのマルシェ(朝市)をモデルにした事業で、仮設直売所を設ける事業者に補助金を出す。
仕分け人からは「国があえてやる必要はない」「民業圧迫だ」といった厳しい指摘が出た。



田舎で働き隊といい、最近の農水省は面白い取り組みに予算をつけていて期待していたのですが、ここにきて、マルシェ補助金の廃止。


お金をつけないといけないわけではないとは思うが、国を挙げて、地方に多くが集積している農業に対し、流通販売という売り方はもちろん、都市住民に農村へ目を向けてもらうという取り組みにお金をつけたことが非常によいことだと思っていたのですが。


関空の補給金凍結もありました。
北海道でも丘珠空港再編問題があがっています。地方だと、広島や岡山もそう。

集約化し、効率化を図るという意味でこちらは賛成。
空港があるから地価が上がり、その地域に人が集まるという類ではありません。
空港は駅と多少異なり、点的な要素がかなり強いと思います。

なので近隣地に乱立しているのは意味を成さないかと。


整備新幹線の動向が気になるところです。

2009/11/05

ウエイトリフティング選手権大会

先日、札幌にてウエイトリフティングの北海道秋季大会に出場してきました。 初めての経験でした。

元々は野球をやっていたのですが、高校時代に野球部に来てくださっていた偉大なトレーニングの師匠と出会えたのがことの始まり。

トレーニングの理論を学んだりするうちに、ウエイトトレーニングをやめるにやめられず、現在もウエイトトレーニングを続けています。 ある意味強迫観念のような感じがあって。

大学時代は、リフティング部員であるわけでもなかったのですが、4年間、講義の助手として道場にあがり実演、指導を行ったりもしました。


さて、競技人口も少ないスポーツではありますが、どのスポーツ競技にもつながる力を養うことができるのがウエイトリフティングの種目です。

今回は写真を交え簡単に紹介します。
基本的には、スナッチとクリーン&ジャーク(C&J)の2種目です。

バーベルを地面から下肢の力で持ち上げ、蹴り上げます。
一気に上げるのがスナッチ、一度、鎖骨の辺りで受け止めてから挙上するのがC&Jという種目です。


次の右の写真がC&J、左がスナッチです。


写真は、今大会に出場していた方のものを使わせていただきました。

自分だけ、素人ながらに参加したもので専門でやっている方々に申し訳ない感じだったのですが、なんとか、見せられるくらいの結果を残せたかな、と思います。

社会人になり、学生時代とは違った疲れや練習不足などで、記録はギリギリ維持できるくらいのトレーニングしかできませんでしたが、大会ともあって本番はかなり集中力が増しました。

なんといっても、専門でやっている方々のセカンドプル(※)の早いこと。
大会独特の雰囲気、競技における重量設定のテクニックなども垣間見れたのはよい経験となりました。

頭の方も、体のように超回復させていきたいものです。

(※)
体幹部の近いところでバーを引き、脊柱起立筋とハムストリングスに集中力を高め、膝付近まで挙げるのであるが(ファーストプル)、
その後、膝上を越えるあたりで上体を起こし、両足で爆発的に蹴り上げた力をバーに伝えながら垂直に引き上げてくる第二段階の引き上げのこと。

2009/11/01

大沼にて森づくりイベント告知

お手伝いしている自然学校のイベント告知です。

皆様ぜひぜひ参加お待ちしております。


【森林づくり塾 苗づくりプログラム】

木の種はいろんな形のものがあります。森の中で種を拾って、種の運ばれ方について学びます。午後には、それぞれの種の特性を知り、実際に苗づくりを行います。
日程:2009年11月3日(火・祝)9:30-15:00場所:大沼ふるさとの森自然学校http://www.neos.gr.jp/oonuma_ns/
参加費:1500円持ち物:昼食、水筒、温泉道具、軍手、野外で歩く事ができる格好

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【大人のための田舎暮らし講座】
日程:11月22日 14時~16時 ・ 23日 9時~16時

◎22日----------
講演:炭は地球を救う
自らの足で歩き確かめた世界と日本の森の現状と、炭による再生活動について。

<講師>宮下正次
1944年8月22日群馬県みなかみ町(旧月夜野町)生まれ。元関東森林管理局勤務「森林(やま)の会」事務局長
1972年マッターホルン北壁登攀、1973年 インドヒマラヤ・シャカルベー世界初登頂など、多くの海外の山に登る。
日本と世界、南極極渦圏の森林衰退の実態調査・研究を重ね、伝統軸組木造住宅(金物を使わない、500年持つ家づくり)を実践。著書に『炭はいのちも救う』 リベルタ出版 2005.05 など

◎23日-----------
ワークショップ①:花炭を焼こう
まつぼっくり、栗のみ、どんぐり…色々なものを空き缶に入れて大きな焚き火で焼いてみましょう。

ワークショップ②:森の土壌酸性度測定と炭まき
森の土は酸性雨や賛成きりの影響をどれだけ受けているのでしょうか。実際に土壌酸性度を測定し、炭や木酢液を撒きます。

場所:
22日→函館市地域交流街づくりセンターhttp://hakomachi.com/
23日→大沼ふるさとの森自然学校http://www.neos.gr.jp/oonuma_ns/

参加費:
22日→500円/40名
23日→2000円/30名
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申し込み、お問い合わせは、両イベントともに
大沼ふるさとの森自然学校
0138-67-3777
nagareyama@neos.gr.jp

まで

2009/10/31

Googol

Googleの検索画面にはいつも楽しませてもらっていますが、今日のTOPのようにクリックしても検索ページに飛ばず、何枚も楽しませてくれるのは面白いですね。



今日はたまたまクリックしたからよいですが、もう少しクリックさせる動きを最初の一枚目に持ってくるとよいのでは?と思ったりしました。
ちなみに、今日気付いたんですけど、google.comでは、こういったTOPページになってないので、Google Japanの独自の取り組みなんですかね?
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googolとは、数学用語で10の100乗を意味する言葉である。検索エンジン大手のGoogleが社名の由来としていることで知られている。
Web上に存在する使用可能な膨大な量の情報を組織化するという使命を、googolに由来する名称に反映させているとされる。


某学習塾で、「3.14…可能性は無限大」、というのがありましたが、有限な数なのに無限と言い放っちゃったキャッチコピーなどとは比べ物にならないくらい、わかりやすい言葉の使い方で好きです。

2009/10/26

新陳代謝

blogをご無沙汰してしまいました。3週間ほど札幌にいっていました。

すっかり秋めいてきたと思えば、先日雹やら霰やらがさんさんと降りまして、気付けばもう雪の季節も迫ってきました。


この3週間は研修や、母校の野球応援やら、同級生、先輩との再会、実家や祖母の家でゆっくり過ごすなど、普段時間に追われた生活をしている分、リラックスした時間を過ごすことができた気がします。

先日実家でPCを買い替えたのですが、写真は買い替え前、約10年ほど前のPCです。
Windows98です。FujitsuのFMV。


思えばこのPCが実家に来たおかげで自分はインターネットの便利さを覚えました。
この20年ばかりで情報を取り巻く環境は様変わりしていきました。
10年前のこのPCの厚みときたらすごいものです。

まだまだフロッピーディスクが主流でした。確か1MBにも満たないものでした。
容量が大きいものが多かったMOを利用するには外付けの機器が必要でした。
後に出たUSBメモリを使うには専用ドライバをインストールしなければなりませんでした。

このPC、10年近く使っていることもあり、どのソフトを起動してもページを開く速度が遅く、フリーズも多発。モニターを触ると感電するというくらいガタがきていました。

廃棄にすることになったのですが、リカバリーソフトが読み込むことができず、初期化ができなかったため、結局パソコンのシステム自体のプログラムをフォーマット(?)することで代替することができました。

家に新しく来たPCは、コードレスのキーボードとマウス、デジタルTV対応、webカメラ搭載etc...と非常に便利な代物です。

今後10年後は私たちが取り巻く環境はどうなっていくのでしょうか。
世の中もっと便利なツールがどんどん創られていくのでしょうか。

小さくなる、軽くなる、薄くなる、早くなる、短くなる、強くなる・・・
便利な世の中になれば人類は幸せになるかというと完全にイコールとはなりません。

自分自身はツールを使う存在なのであって、ツールにまかせっきりの自分自身を存在させるのではない。

デジタルなツールを使うのはアナログな人間なのです。


『自由とは自らに由るということだ。』


高校時代の倫理の先生の言葉です。

多くから情報をつかみ、選択する、そのツールを使い、人間というアナログな力によって自由を、幸せを実現していく。

いつになっても必要となってくる力なんだろうな。

2009/10/01

ユニバーサル苗畑

今日は、廃材を使ってユニバーサル苗畑の枠組みつくり。

車椅子に乗っていながらでも種を植えることのできる環境づくりをはじめました。

おとな・こども、健常者・障害を持った方、どんな方でもこの自然学校で森づくりができるように。

思えば、故大塚先生が提唱していた屋代村塾の共生(PDFファイルです)
に近いものがあるなとふと思いつつ。
半面作っていた続きからやって、枠組みは見事に完成しました。

大沼の夕暮れ、もっといい写真撮りたかったな。

廃校活用を見て雑感

先ほどちらっと記事に出した旧清和小学校を利用した、清和の丘クラブを見て雑感。

(道教委のHPにあるPDFファイルですが、見たい方はこちら。)


ここは廃校を活用し、地域住民が管理するスタイル。
地方、農村に眠るこういった施設を活かす手は大事かと思います。

修繕、維持にお金はかかるが

・地域になじみのある施設
・新設費用はかからない

というのはメリット。


特に学校というのはまちにとっての財産みたいなものです。

若者がいなくなれば子どもも少なくなり、学校はなくなり、ますますその地域にいられなくなる。
負のスパイラルを生んでしまいます。

確かに、今の人口を考えてコンパクトにマチをまとめていくことは必要ではあるが、この広い北海道で集約化しすぎるのは、小さなマチに大きな打撃を与えてしまう。


北海道はこの10年で400校近い学校が廃校になっているそう。
そういや最近、新冠の廃校になった小学校がネットオークションで落札されるなんてこともありました。

廃校の跡地利用も、宿泊、体験型施設になるものと、社会的な施設として生まれ変わる場合とがあると思いますが、公的資金に頼らないような運営スタイル、財源確保を築いていかないと持続的な運営ができないかと思います。

そのためには、都市農村交流、山村留学のような活動が活発化するのは必要かと思います。
しかし、何よりその地域に人が住んでいくこと。
そして、住みたいと思う地域に仕事がなければいけないのです。

地域に仕事を創出できる力、人材が必要。

プロデュースしていく力が必要。

自分がそうなりえるよう努力していかなきゃ。

2009/09/30

厚沢部にて

先日、子ども向けに遊びと学びを融合した体験プログラムを提供するNPOのイベントのお手伝いをしてきました。

今回は、厚沢部へ。子どもたちは野菜の収穫体験をしました。


収穫をテーマにした子ども向けのイベントは農楽塾の時にやっていたことに近いものがあるので、懐かしい感覚。

収穫する瞬間というものは嬉しいものです。

早く取りたい、大きいもの、重い物を探したい、という気持ちが強い子が多かった。

なぜでしょう。
車でもそうですけど、小さい子って、大きなものに憧れを持つことが多いですね。

この憧れ、自分が大きくなりたいという気持ちというものに表象されているような感じがします。

その後、収穫した野菜を使ってパスタをみんなで作る。













過去に農楽塾で子どもたちとだまことかおにぎり作りをやったことはあったが、子どもたちに包丁を使わせるだけの責任を負うことができなかったな、と実感。

包丁使いも一つの勉強だし、どうやって芯をとるか、野菜を切るかという学びまで子どもたちに提供するって考えを、学生時代にできてもよかったかもなと思いつつ。

そのあとハロウィンかぼちゃづくりもやったのですが、23人いた子どもたちの包丁扱いにヒヤヒヤ。


しかし、思いのほか怪我なく使うことができる子どもたちも立派。


その後、農場の方に様々な農機を見せてもらい、子どもたちはおおはしゃぎ。

やはり、大きなモノには関心が高いようです。

今回面白かったのは、調理の際利用した、旧清和小学校の廃校を活用した清和の丘クラブ。
非常に味のある校舎でした。


叱るところは叱り、ほめるところはほめる。

野外で学びの時間、メリハリのある時間を作っていたのは、子どもたちにとって、とてもよいことだなと思いました。

道南の農業の現場を見るのも初めてだったので、貴重な機会を頂きました。

2009/09/21

もりもりようちえん

休みの日にお手伝いしている自然学校です。

(うまくリンク先ブログが読めない人はこちらから

先日は森のようちえんという、子どもも大人も自然の中でいっぱい汗をかきながら遊び、食べ、のびのびした時間を創る企画でした。

前半は、森の妖精探しに出かけよう!というプログラム。

森に隠れている妖精さんに目をつけてあげよう。というものです。

文字面だけだとなんでこんなこと??と思うかもしれませんが、なかなか面白い外遊びでした。
子どもはとても楽しんでやっていきます。


見ていて思ったのは、子どもの観察力ですね。

地形や植生の中から想像力を働かせて、隠れているものを想起する力はなかなかのもの。
私自身見ていて、これは面白い発想だな、と気付かされるものがたくさんありました。

(あとでみんなで見つけた妖精の紹介をしあい、森に妖精を返すべく、目を回収しにいきました。)












ロープと木を使ったブランコで遊んだり。

野ぶどうを摘んで味見してみたり。

絵本を読んだり。

外でみんなでご飯を食べたり。


最後はみんなで薪割り、火起こし。

これも子どもは体験。



りんごの芯を抜き、バターを入れて。

アルミで包み、ダッチオーブンに蓋をして。

遊んで待って、疲れた頃に…おいしいおやつの時間です。
便乗しておいしく頂きました。


参加者もスタッフも大募集です。

何か一緒にいい時間過ごしません?

毎回、子どもたちの純粋無垢な姿に心打たれます。色々なモノに対しフシギを持つ姿勢、当たり前が当たり前として作り出されていない発想力。

それにしても、駒ヶ岳の風景と、子どもたち。

ほんとうにいい画です。

屋代村塾15周年記念式典

先週の話ではありますが、社会人になってから初めて有給をとり、山形県は高畠町までいってきました。

大学1年時から毎年訪れている屋代村塾です。(参考までに、旧ブログに高畠のまちづくりに関しては記述しています。)

屋代村塾は農的生活を実践していた故 大塚勝夫教授が私財を投じて作った、様々な人が共生していく場です。

今回は15周年記念式典ということで、現地の人をはじめ、OBから現役大学生まで40名ほどが集まりました。

(文章の続きは--- の先にあります。)

--- 
大学に入学し、一人暮らしを始めまず思ったことが、「東京には土がない。」ということでした。

小さいながらに自家菜園を持っていた実家での生活が都会に住む多くの人にとっては普通でないのだなと実感したのです。

畑を耕している祖母の過去の生活、作物を育てる苦労など自分は何も考えたことがなかったなと気付きました。

感謝の気持ちを家族に対して本当はもっていなかったのではないかと気づいたのがあまりにもショックだったのです。

とりあえず思いついたのが、農業っていったいどういうものなのだろうか、ということでした。

迷わず受講した講義が、農山村体験実習という講座でした。それが、高畠に行くきっかけを作ってくれました。


こんな授業をつくってしまった、母校、職員、先生方には敬服です。

これが大学生活の道を決めてしまったといっても過言ではありません。

---
お墓参りから始まり、堀口教授の講演、交流会。

旧知の方々に久々にお会いできたのは楽しかったし、様々なことを話す機会が屋代村塾という場で成しえたことはとてもよかった。

ただ、今後も同じように都市農村交流が続いていくことができるのか、非常に気がかりであることに、今回訪れても変わりはなかった。

北海道と山形という距離ではあるけれども、どこか気に留めていくこと、働きかける必要性がある。

北海道と東京という距離があっても、同じ。



やり残していること、やっていこうとしていたことがまだまだたくさんある。

2009/09/20

森林づくり塾

9月頭の話になりますが、前回日記にも書いた自然学校のイベントで森林づくり塾に参加。
森作りにも様々な作業がありますが、メインは間伐でした。

ちょうど、お世話になった研究室の先輩が函館に来ていたのでその人も連れて行きました。

フィールド作りに関しては、WAVOCの三芳村PJで経験が何度もあったので、草刈機などの扱いに関してはある程度覚えているのですが、チェーンソーは久しぶりだったので、うろ覚えのところがありました。
復習できたので満足しています。

今回のプログラムですごかったのは、森の健康診断という、誰にでもできる森林調査を体系化していることでした。

初日に参加できなかったので残念でしたが、詳しくは、矢作川水系森林ボランティア協議会HPへ。


さて、間伐です。













左の写真の赤いパンツがあると思うのですが、これは、チェーンソー用の防護服です。これに関しては私自身も初めて見たものでした。

チェーンソーの刃が誤って触れた時、防護服から細かな毛糸のようなものが飛び散り、刃に絡まってチェーンソーの動きを止めるという代物です。

安全には持ってこいのものですが、使ったことがなかったのでこの存在を知らなかったのは非常に残念なことで反省。

使う機会があれば取り入れなければいけない品ですね。


間伐について知っている方も多いと思いますが、密になりすぎた森林を健全なもりにするため、木を間引き、下草が生育しやすい環境をつくり、土壌の流出を防ぎ、土砂災害を防止する目的があります。


これは、右の写真を見るとわかりますが、写真奥側は下草が生えている状態、手前は木が生い茂り、光が射していない状態。
一目瞭然ですね。
こういった状態を少しでも避けていくべく木を切り倒していきます。


確かに正しい土壌保全は重要だと思うのですが、人が森に入りやすい環境を作る、ということが一番大切な気がします。
今、この大沼のフィールドでやっている、馬によったフィールド作りも同様。
人が踏み入れやすい環境を整えていくことが、自然と人間が共生していく一歩だと思うのです。
これは農村に足を踏み入れてる環境を整えていきたいな、と思う自分の考えと共通。


そんなこんなで、馬場のペンキ塗りもしてきました。これは途中までの写真ですが、今は立派に塗り固められました。

2009/09/10

The Goal



今年は、今まで読んでいなかったジャンルの本をよく読んでいます。
社会にでてから、金融、経営的なことにやっと興味が出始めてきた気がします。

この本自体、分厚いのですが、かなりスリリングなので一気に読めるタイプかと思います。

単にコストを削減することが利益を出すことに直結するのか。

在庫というのは資産なのか、スループットできない重荷なのか。

自分が働いている目的とは何なのか。

会社が目指しているものは何なのか。


色々なことを考えさせられる2冊でした。

em factoryのスタッフやってた時、なんでもっとビジネスに興味沸かなかったかなーって思ってます。

自分が置かれた環境(社会人)によって、やっと関心を持つ分野も広がったようです。

2009/09/05

青春18きっぷに見る価格戦略(後編)

(前編)からの続きです。

青春18きっぷ(1日分に換算すると2300円)を利用する人がいたとして、もし会社が利益を出すために必要な距離を単純に考えてみます。

本州のJR会社(JR東・東海・西)であれば、営業キロで2,300円を上回るのが、

<幹線のキロ数(地方交通線のキロ数)>

141-160km(129-146km):2520円

私の住む北海道であれば、<同様にJR北海道>

121-140km(111-128km):2,420円

である。


これは大体、東京だと、南房総や、小淵沢あたり、北海道だと札幌から東室蘭あたりまでです。

単純に考えると、顧客が上の最低キロ数より乗車区間を短くするとJR各社には多少の利益がでると考えられます。
(5回全部使い切ることができないことからくる利益も考えられます。)


しかし、このきっぷの利用者は、主に長距離移動をすることが多いこと、また購入者も大抵は一日2,300円以上使うことが多いと思われるので、かなり薄利な商品なのでは、と考えられます。

ましてやJR6社間で売り上げを分配するのでしょうから、利益はあまり見込めないと考える方が適切なのではないでしょうか。

しかし、なぜこのきっぷが一役買っているのか。

一つは、乗車頻度の少ないローカル線の乗車率を高めるといった部分でしょう。

もう一つは、私自身、マーケティングを学んだことはないのですが、顧客層のセグメントを切っていると考えられるのではないでしょうか。

前編でも述べましたが、鉄道のきっぷの場合、付加価値を料金券(特急券やグリーン・寝台券など)で付与しています。

青春18きっぷはそれと異なり、低価格でより多くの回数の利用が図られるような体系です。

<下図参照>


青春18きっぷは、1回分の利用料金を低価格に抑えることで、鉄道利用のターゲットも多くしています。
さらに低価格で観光の要素を含めるといったメリットをこのきっぷは発揮します。

利益を出すのは付加価値だけではなく、こういった顧客数を増やせる努力をすることも大切です。


北海道では高速バスや自家用車といった交通手段が強く、ましてや、飛行機を使い観光に来る人が多い。

鉄道の旅の魅力を感じてもらうこと、バスや飛行機にない、列車の魅力というものを直接アピールできる青春18きっぷは、競合他社との争いに勝っていくための顧客獲得のためにかかるコストを低減してくれていると考えられるのではないでしょうか。

複数人数できっぷを利用可能という点も含め、このきっぷの価格はそれに見合った価値があるのではと考えた今日でした。

青春18きっぷに見る価格戦略(前編)

夏の間2ヶ月間ほど設定されている青春18きっぷがそろそろ終わりを迎える。

青春18きっぷは時間がたっぷりある学生や高齢者、はたまた5回中数回使い、金券ショップに売るといった使われ方までされるほどメジャーになっているきっぷである。

料金は11,500円、1回分に直すと2,300円である。

このきっぷのコストパフォーマンスはいかがなものなのでしょうか。

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きっぷに関して言えば、顧客あたりの単価が鉄道各社決められていて、

その分が 乗車券 と考えることができます。

乗車券だけで利益が出ているJR各社・私鉄等あるとは思いますが、それは顧客数が多いことに起因します。鉄道会社のほんの一握りの会社でしょう。

顧客獲得のためにかかる費用を乗車券部分から差し引いただけの利益では、鉄道会社はなかなか黒字化するのは難しいでしょう。


そこでまず、付加価値について考えてみます。

商品を売る際、商品の原価が決まっているとして、それに何らかの付加価値をつけるといったことをよく行なっていると思います。 飲食業だと、有機農産物で安全・安心などを協調していることも多いと思います。

(有機農産物が付加価値を与える要因になるかどうかについてまた別途見解を示したいですが…)


鉄道で考えてみると、移動の速さ車内の設備の質 で付加されていることが簡単にわかります。

例えば以下の写真を見ると簡単にわかります。



写真は今度私が使うきっぷですが、これは乗車券とは別です。
新幹線特急という、速さを付加価値にした3,880円です。

速さ:急行料金・特急料金
設備:グリーン料金・寝台料金

で乗車券に価値を付加しています。

この付加価値によって鉄道会社に利益が出る部分も大きいと思いますが、例えば青春18きっぷのような商品はこの考え方では説明できません。

→(後編)へ続く

2009/08/26

森の 子育て・森の子 育て!

久しぶりに学生時代やってきたこととつながる活動に参加してきました。

http://www.neos.gr.jp/oonuma_ns/moricafe.html


大沼国定公園にある、流山温泉付近を舞台に活動中の自然学校です。

昨日は森の子育てサロンというプログラムのお手伝いをやってきました。

子どもたちが、親を離れ、自然の中で遊ぶ、という機会を作るもので、なかなか面白かった。

ちなみに、1~2歳くらいの子どもたちをスタッフがお外で託児している間、お母さんたちは少しの時間ゆっくりしましょうということで、ネイルアートや、眉毛のチェック、雑貨販売、農場製品販売etc...というものも提供。

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私、1歳8ヶ月の大泣きの男の子のお世話につきっきりでした。
お母さんがいなくて心細いのでしょう。ずーっと歩き回りながらお母さんを探しているようでした。

道の先が危険そうだから、進行を阻止すると、自分の進みたい方向にいけないからか再び大泣き。
そんな繰り返しでした。

後でお母さんの元に返すと安心したのでしょう、ものすごい落ち着きっぷりを見せてくれました。

お母さんに聞いたところ、初めて家族のいないフィールドに一人にさせたとのこと。
親離れってのも大事な経験でしょうね。
家族の側では、私にも可愛くなついてくれる素振りを見せてくれました。


その他にも10人弱くらいの子どもがいたのですが、泣く子、はしゃぎまわる子、喧嘩する子、様々でした。

昼は雑穀、地元野菜等を活かしたお弁当。久々に健康的なご飯をいただけました。
















プログラムも終わり、午後から馬の放牧地の移動を行ないました。
電気柵で100m×100m程度の枠を作っているのですが、これを全部抜き、移設したのです。
これがなかなかの数なので大変。
草刈機で移設先の草も刈り、移動作業まで終わってみれば、もう夕暮れでした。

なぜ馬の放牧地を移動させていくかというと、荒地の草も馬が食べていってくれるのです。なおかつ、知を踏みしめていってくれるので、道を開墾してくれるのです。
馬の使い方に新たな知見を得ました。



帰りは流山温泉でひとっ風呂。皆さんも流山温泉、ぜひ一度ご堪能あれ。
http://www.jr-shop.hakodate.jp/nagareyama/

それにしても、駒ケ岳、勇壮な姿を見せてくれます。

2009/08/21

箱館の 情緒あふれる催し

先日函館の市民創作の野外劇に出演してきました。

様々な写真があったいいHPがあったのでリンクはらせて頂きます↓
http://www.geocities.jp/sumiyama501/yagai09_001.htm

こんな感じで、様々な人で、様々な衣装も用意して、歴史を紐解いていく劇を作っています。

延べ500人近くの市民が参加、僕が出た当日も200人近いエキストラがいたでしょうか。
小さい子は5歳くらい?から、お年を召した方まで年代も様々。


古くはアイヌの話から、幕末の戊辰戦争時代まで箱館を舞台にして繰り広げられたドラマを75分間で表現していきます。

実際に3シーン、全部違う役柄で出演させていただいたのですが、大枠は形作られているという印象がありました。
役割分担もそうですし、仕切り方、エキストラに期待している範囲などある程度のものまでしか求めていなかった様子。人が多い分そうせざるを得ないのかもしれませんが。


観覧料を払い見ている人からはどうだったのだろうか。
やはり、多くの人が参加している分、通し稽古も全員でできない点、場面場面、例年決まりきったシーンを演じているであろう点、など少し残念に思う部分もあるかもしれない。


しかし、私含め、素人が多くを占めるため、完成度は高くないかもしれないが、これだけ多くの方が市民参加できる機会を提供している意味では、函館市民にとって大きなイベントであると思う。

また、五稜郭という歴史を刻んだ大舞台を持ち、その地で劇を行うことのできる函館ならではの良さがあると思います。


今年、22回目を迎えた野外劇ではあるが、今後継続していくに当たり、今一度市民参加、市民創作、という部分を問い直していく必要性もあるのかもしれません。

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また9月に非常に楽しみなイベントがやってくる。
バル街だ。

元町地区の西洋風なまちなみとこのバルというスペイン文化の情緒がどこまでマッチしているか楽しみです。

ただ、この日函館にいない予定なので実際に見れないのが非常に残念である…。
http://www.ehako.com/bar-gai/index.html

       (写真の画質悪いですが野外劇のものです↓↓)