その地域ごとにその建物なり、地形なりに意味だったり歴史だったりが異なっているはずです。
しかしその違いがあまり日の目を浴びることなく、観光というのは大抵、施設や風景を見て、お土産屋さんに寄ってという形になってしまう。それはそれでよいのですが、その場のメッセージ性が伝わっているかどうか、多くの人に伝えられたかどうか、もう一度訪れたいと思えるような何かが必要になりますよね。
(左:函館 金森倉庫群 右:横浜 赤レンガ)
函館と横浜の赤レンガです。どちらも中が商業施設として使われています。
自身の記憶の中では、すでに商業施設と化した施設になっていたため、そのイメージが強いのですが、実際は、漁業の衰退や輸送方法の変化などから、港湾地区での倉庫の役割が失われてきたために使用しなくなるか、形を変えざるを得なかった。
時代の産業構造の変化がもたらした産物です。
(↓ 過去のblogに関連)
http://blog.livedoor.jp/pitchingmachinegun/archives/2007-08.html
(左:函館 立待岬 右:福井 東尋坊)
あまりよいことではないですが、2地点共に同じく自殺の名所です。
東尋坊は海食崖で、その柱がきれいに揃って崩れ落ち、断崖絶壁が大きくなっているのが特徴。大きな岩体の中心部のマグマの冷却がどこよりもゆっくり進む条件があったために出来上がったものだそうです。
立待岬は、東尋坊ほどではないですが、同じような岩場、崖の形を持っているところがあると思われます。元々函館山は陸とつながった場所だったそうで、長い期間海食の影響を受けながらうまれた崖です。
岩の種類等が異なる部分が多いかとは思いますが、崖の形成ということを考えるとやはり類似するところはあるはずです。
・http://blog.goo.ne.jp/kimono07/e/f8c8290ebd0dbb27e3c9d7fcdb4adaf9
・『東尋坊安山岩質貫入岩体の産状と構造』 吉澤康暢
(左:函館山から市内を眺めて 右:愛媛県北条市)
でもぼーっと景色を見てるだけでも、なんとなく景色を眺めるのもいいのだけれどもね。
個人的には、
・その地にいる人に会いたいと思える
・そこで実際に体験してみた、やってみたものを大事にできる環境がある
というのがやはり大切なんじゃないのかな、と思いますが。
比較利用した写真、あまり似てない題材を使っているかもしれませんね…すいません。
自分の撮影したものから引っ張り出しただけなので。
函館もやっとどんより天気が去り、気持ちいい空になってきました。
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