2010/01/24

三芳村里山わんぱく塾

学生時代、南房総の三芳村(現南房総市)に何度も足を運んだ。
卒業前にやっていたプロジェクトの運営も後輩へ引継ぎ、一段落していました。

再度訪れたいなとは思っていたものの、短い休みでは、北海道からなかなか足を伸ばせる場所ではないのでいけずじまいでいました。

昨年、引き継いでくれた後輩から電話で、
「なほちゃん(現地の小学生)が、どーせ卒業したら来なくなるんでしょ。って言ってましたよ。」

と聞きました。

とてもショックな言葉でした。
この子に初めて会ったのが3歳の頃だったので、成長を見に行くのも、村に行く楽しみの一つでした。

子どもは正直な気持ちを話してくれます。
その地域に根ざす子どもが外からやってくる人たちに抱く、率直な気持ちだったのでしょう。

正月は休めなかった分、東京いく用事があったのもあり、休みがまとまって取れたので、この言葉をひっくり返してやろう!と意気込んでいってきたのでした。
社会にでたこともあり、学生時代と違う形で食事。
受け入れ先の方々と、館山で会食してきました。

館山は海もあり、山もあり、食も豊富、年中暖かい。
とてもいいところです。

さて、三芳地域の中地区というところで、里山わんぱく塾という活動が行われています。

簡単に書くと、荒れた里山を整備しながら子どもたちの遊び場を作り、自然の中で子どもと様々な遊びを行なおう、という取り組みです。
自治体の補助金等も利用しながら地域のボランティアの力で整備しています。

このフィールドも初めて訪れた時とは見違えるほど、きれいになってきました。
もともと遊具などはない状態でしたし、下草もかなりありました。
この場所自体も何もなかったところでしたが、整備が進むにつれ、人が足繁く通う場になってきたようです。

今回は昔遊びと自由にフィールドを使い遊ぶというイベント。
竹馬やベーゴマなどもやりました。












いつも参加してみて思うのは、子ども人口が少ないこともあるでしょうが、世代を超えての交流がうまいことをはじめ、社交性が高い、仲間意識が強い、気付く力や発想力がある、と思えます。

多くの取り組みや、都市農村などでの比較はできませんが、この地域の子どもたちは毎年見ていると本当に無邪気で活気があります。
この外遊びなどの経験が自分の記憶に刷り込まれていくこと自体が、この子たちの将来のどこかで影響を与えてくれると信じています。

また、この年代の子どもたちは少し上の若い世代を求めているような印象があります。
中高生がこの場に参加できても面白いな、と思うことも個人的にはあります。

なんというか、中学、高校生くらいの時に自分たちがやりたいな、と思えることの選択肢が少なくはないでしょうか。

スポーツや音楽などの部活も素晴らしいですが、こういったボランティアや地域活動に参加する機会が皆無だった、もしくはその存在すら知らなかった、その地域自体活動力はなかった、など。

大学に出て、部活以外の様々な分野に中高生から飛び出していた人がいるのを知り、ある分野にしか特化できていない自分の視野がなんと狭かったことかと思い知らされました。

この選択肢を広げることを、学校はじめ親、地域の住民としても色々やってあげられれば、と思います。これは都市でも農村でも同じ。

このわんぱく塾という機会が、こういった農村地域の子ども、大人を刺激する活動体としてこれからも機能していけるよう期待すると共に、これからも応援していきたいと思います。
里山わんぱく塾関連リンク

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