何も考えず遠くに行きたくなり、網走→川湯温泉→摩周→釧路→帯広と鉄道でぐるっと周ってきた。
網走です。網走監獄のあるこの町では、珍しく駅名板が縦書き。
それぞれの居場所に帰る出所者に、横道にそれず、まっすぐな道を歩んでいって欲しいという願いがあるそう。
流氷がまず見れないということで、ゆっくりかなり時間を費やして監獄博物館を周りました。
たたき起こすの言葉は、囚人たちが寝る時使っていた一本の長い丸太の切り口を叩き、囚人たちを一気に起こすこと、に由来するなど、刑務所では様々学ばせてもらいました。
とにかく、道東の開拓は囚人たちの犠牲を持って出来上がったもの、ということを忘れてはならない。
囚人とはいえ、過酷労働を強いられながら北海道を開拓していった方々には敬意。
麦飯に秋刀魚もセットの囚人食もうまし。
夜は中鮨さんで食事。
自分ひとりだけだったので店主と2時間ほど色々と語り合う。
写真を取り忘れたが、カニの内子の寿司というのを初めて食す。
蟹の甲羅の中にも、内子と外子があるようで、よく見る卵は外子、卵巣部分のトロッとした部分が内子だそう。
若干凍らせてネタにする。独特な寿司で美味。他の寿司もかなりおいしかった。
その後、網走の流氷ビールに、はまなすドラフトも飲み、満足な一日。
---
二日目は風景を見る一日。
川湯温泉と摩周には駅隣接の足湯があります。写真左、川湯温泉の足湯は建物もしっかりしておりゆっくりするにはいい環境。摩周駅の足湯も気持ちよく過ごせます。
ただ、川湯温泉街にはちょっとがっかり。寂しすぎるのと、歩いてもあまり面白みがない。
屈斜路湖はまだ氷が張っていた。春の訪れはまだまだ先の印象。
お客の誰もいない路線バス。
運転手は、歩いている人が全員わかるくらいの小さな地域。人とすれ違うたび手を上げていた。
その後運転手さんから聞いたお店でランチして、その後、釧路へ移動。
市場を見たり、科学館のようなところにもいく。
駅からなんとか歩ける町にはなっている釧路は、道東一の都会だった。
夜はおでん屋で一杯。
後ほど友人と合流しもう一杯。
---
3日目、帯広で一度下車。
噂のインデアンカレーを食べる。
カレールーだけ買って帰る人も見かけるくらい地元の庶民的お店。
駅から中心街までは歩けていける環境ながらも、衰退中。
寂しいモール街。
中心市街地を盛り上げている北の屋台には頑張ってもらいたいが、こっちのモール街のてこ入れも欲しいところ。
帯広だけでなく、道東の鉄路沿線の町は寂しい様相でした。
また、鉄道から接続するバスが少なすぎる。観光名所へ直通するバスはシーズン期以外運休。
車がないと本当に不便です。鉄道にレンタカーもありですが、次回は最初から車でゆっくり行きたいと思います。
残念ながら、地域交通が観光利用に対してもあまり向いていない。
この現状で行くと、バス路線より、乗り合いタクシー運行の方が効率がよい気がするのだが…
ここらの地域では、鉄道も札幌まで行く手段としてしか機能していないような印象です。
(鉄道ローカルに関しては、どの地方交通線とも同じく、完全な学生列車でした。)
大した何も考えずふらりと過ごした数日でした。それにしても、霧の町釧路でこんなにきれいな夕暮れを見れたのは幸運だった。